小島動物病院AWC院長の小嶋です。
PCAPとはPathology Centered Animal Practiceの略語で、‘病理学を中心にした動物の診療’です。ここでは動物の病理学に関わることを記載しています。
病理検査では体に異常のある部位から組織を採取し、スライドガラスに切片を載せ、顕微鏡を使って検査します。スライドガラスには数µm(1µmは1mmの1000分の1)の細胞が無数に存在し、それらを観察することで細胞の異常、癌細胞の特徴あるいは病原体の検出などを行い、診断を付けます。診断をつけることで病気の種類や程度を判断し、そして今後の病気の経過を予測することができます。それをもって治療の方針が決まりますので、細胞を見る病理検査は重要です。
これは病理組織標本のスライドです。